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和歌山県伊都郡九度山慈尊院832 TEL:073-654-2214  

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慈尊院 住職の声

ようこそ慈尊院へお参りくださいました。
古くより弘法大師御母公のお寺として知られる慈尊院。いつしか「子宝、安産、育児、授乳、病気平癒」を願って、「乳房型絵馬」をご奉納して祈願するという日本でもたいへん珍しいお寺で、そのご利益を願って多くの女性に女人高野と称され信仰が続いています。

住職.JPGひと昔前、和歌山県ご出身の有吉佐和子さんの小説「紀ノ川」が映画化され、その舞台となった慈尊院に安産祈願に「乳房型絵馬」をご奉納されるシーンがあります。その場面が火付け役となったのか、今でも多くの女性が乳房型絵馬をご奉納されます。
実はこの「乳房型絵馬」はご奉納者による手作りで、絵馬に「奉納 祈安産成就 南無弥勒慈尊」と書き、そこに乳房に見立てた直径15センチくらいに裁縫したもの(米を布でくるんだもの)をつけてご奉納されます。このような絵馬には、安産だけでなく、子宝、あるいは乳がん、子宮がんなどの予防・完治など、広く女性の願いが込められており非常に大切なものです。私も毎朝、拝殿で祈願成就をお祈りしています。

また、高野山が開創された1200年前と同時期に創建された慈尊院は、その歴史の重みと伝統が認められ、弥勒菩薩像が安置されています弥勒堂(ご廟)が世界遺産として登録され、今では全国より多くの方がご来院されます。古くから「高野詣りは慈尊院から」といわれるように、高野山へ続く山道を通ってお参りの際には、この弥勒堂でまずはお手をあわされ、道中安全、諸祈願をしてから入山されてください。御母公の化身とされる、ご本尊弥勒菩薩さまも大変お喜びになられることでしょう。慈尊院にはいつも弘法大師の御母公が温かく見守ってくださっているのです。 合掌

  「母なくして 子なし」
  「子なくして 母なし」
  「大師も 御母公あっての 大師なり」

作: 安念清邦
慈尊院 住職