慈尊院弥勒堂(ご廟)が、1965年(昭和40年)5月29日、重要文化財(建造物)に指定。2004年7月、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されました。
大師の母公が、承知二年二月五日に八十三才にて入滅によりお墓としてご廟を建て、弥勒菩薩(国宝)を安置しました。
弥勒堂は方三間(6.39m)、宝形造、桧皮葺の低い建物で非常に安定感があって、平安時代末期頃の輪郭を残しているといわれています。
内部の中央には、一間四方の内陣を構え、この部分は肘木 (ひじき)、高欄など鎌倉時代中期頃の形式を残し、小組入格天井を張り、正面は扉装置になっている。背面は来迎壁(らいごうへき)になり、須弥壇(しゅみだん)の格狭間も残されています。